大会の出来をHHPプロと振り返る

キララ

HHPくん、改めて大会おつかれさまでした!

今大会、点数つけるんだったら何点ですか

HHP

うーーん、正直、甘いって言われるかもしれないけど95点です・・もう(笑)

キララ

!!最高の回答ですわ。50点とか言ったら「自分に厳しいんだね〜」って言って今からお説教しなきゃいかんかったです(笑)

HHP

ですよね、95点あげてもいいですよね(笑)

今回の大会って優勝まで6連勝しなきゃ行けないんですけど、それを安定させるのってかなり難しいじゃないですか。もちろん優勝は見てるんですけど・・・何とか配信台までは行きたいし、そっからやっぱトナメ運とかも結構あるって思ってたんで、いろいろ今日はSpringと決勝まで当たらなかったのも含めて、ラッキーだった部分もあって。

自分の練習してきたこともちょっと見せれて、ある程度かっこいいプレーはできたかなと思ってるんで決勝に関しては本当になんかあんまり悔しい部分はないんですよね。

キララ

決勝に関して・・っていうと、デビパン5手目の話ですね。

このデビパンの停止位置の時点で6手目は決まらないことが決まっていたとのことです。シビアOFシビアなわけですね。

HHP

デビパンの5手目は、僕も相手の編成のタイム感とかをもう完全に理解していたんで、お互いちょっとちょっとした上振れ要素もあったんですけど。相手が晴明(4手目を変な止め方して)でちょっと上振れしてて。要は初期位置下をひいて、自分は上振れ要素を引けなかったんで、その時点で5手目は打速で責めなきゃいけなかった

その5手目、あそこでミスっちゃったのは「もうしゃあないかなー」と思ってるんですよね。その後気持ちがいいぐらいにSpringが速いタイムで決めてくれたんで、一切悔いの残る試合ではないです。

キララ

だろうね。負けた後とか勝った後とかって表情で考えてることがある程度わかると思っているんだけど、今日は前からカメラ持って見てたからなお言えるけど・・・満足してるように見えたちゃったね(笑)

まるで同じチームのメンバーを称えてハイタッチするような構図。対戦相手なんですけどね。

この写真、どっちが勝ってるのかわからんもん。

HHP

もうね、清々しかったですよ(笑)

キララ

今回大会が始まる前に今から始まって、何%ぐらいで優勝できると思っていた?

もっというと別にゴールは優勝じゃなくてもいいです、ゴールはは準優勝でもいいし。配信に載るのがゴールでもいいです。

HHP

僕は自分の中に現実を見るおじさんが住みついてるんですけど、そのおじさんによると、今回は優勝確率は25%ぐらいでした。

優勝となると、まずどこかでSpringを超えなきゃいけない。

そもそもの前にたどり着けないかも?ってのも全然あったんですよね。

気持ちは8割ぐらい・・と言いたいですけど、正直現実見ると25%くらいかなって本当に思ってます。

キララ

一応公表だけど400人が来るよって言われてたトーナメントの中で、25%で優勝できるっていうのは、相当すごいことだと思うけどね。

俺なんて3.125%よ。みんなが25%で優勝できるわけないんだから。その25%の根拠となってる部分でいて、どんなところだったの?

HHP

キララさんのそれ全部勝つ確率50%の計算じゃないですか(笑)

結構ソロ戦はやっぱり昔から自信はあって、人よりプレイ中のキャパが多いと思ってて、決め打ちを覚える量も多分ちょっと自信はあるし、細かいリカバーの判断とかも自信があります。ソロ対戦が好きで、プロになる前から非公式大会とかで結構やってたんで、その点でちょっと得意だと思っている部分があったのと・・

あとシュリンガーラ。やっぱ、今回8手と8手以外が全然タイムがちがうじゃないですか。

キララ

そうだね。こっちが明らかな8手パだった時点で相手のミス誘発にもなるし。色々な側面からみて8手は圧倒的有利だね。

HHP

8手じゃない相手に対してはもうほぼ確実に1本取れるっていう自信はあったので、そこの精神的安定は大きかったですね。

逆に言うと水響とCEOは結構怖かったです。水響はやっぱり自分の編成はそんなに早いもんじゃないと思ってたんで、立ち回りを簡単にして決めることを優先でいこうと思っていて。だから取られちゃう場合もありますし。

闇に関してはいくら練習しても、やっぱ本番1ミスで相手に負けれるってのはすごいプレッシャーですし、あんまりあてにできるものじゃないんで。それも含めてシュリンガーラを頑張っといて、あと2本のうちどっちかを取るっていうくらいの感じでした。

それ+で、ちょっと人よりキャパがでかいっていう自信があったっていうのが、多分この辺が25%の根拠ですね。

HHPの成長方法

キララ

なるほどなるほど。ちょっと深掘りさせてほしいんだけどいいかな。

どうやってそのキャパは育ててきたんだろう。そこを更に、後天的に伸ばした部分って、あったりしますか。

要はスタジアムを初めてやった日より、今日の方がキャパは大きいよね?

HHP

そうですねさすがに。

キララ

その年で「年とったからキャパが減った」と言われたら困るけど、そんなことはきっとないと思うんだよね。これを続けていたからそのキャパが増えたっていうモノとかってあるのかな。

HHP

僕がかなり意識してるのは、ちゃんと練習中にもうミスの原因を、1個1個分析するということ。キララさんに言うのも変ですけど、ミスにも種類があるんですよね。僕はミスを頭・目・指(手)っていうように3つに分類しています

キララ

ふむふむ。想像はだいたいついたけど、説明お願いできますかね!

HHP

スタジアムって決め打ちが多いと思うんですけど

決め打ちの条件って、

  1. まず自分の位置を確認します。
  2. 自分の位置を確認した後、その位置に対応する目印をちゃんと用意して
  3. そこに向かって弾く

この3プロセスがありますよね。

まず初期位置とか何か自分の位置を見間違えるミス、これはお目目のミス。

目印と目印の対応を間違えるのは、頭のミス

最後、矢印をそこに合わせるのが難しいからそこでミスったっていうのが手のミス。

キララ

なるほどね。ミスを大分類するんだ。その中でも細分化できそうだね。

決め打ちに関するミス

  1. 目のミス
    1. 発射位置の見間違え
    2. 目印の見間違え
  2. 頭のミス
    1. 対応目印を間違える
    2. なんかバカになる
  3. 手のミス
    1. タイミングよく引けないミス
    2. 指を引くときに目印に合わないミス
    3. 矢印の引き方が決め打ちと異なるミス
    4. 指を離す時にピクってしまうミス

ざっくりだけどこんな感じになるのかな。

[補足:要注意]:大前提としてこれは固定撃ちの準備がパーフェクトで出来ているというのが条件になります。そんじょそこらのYouTubeとかで流れてくるような自称固定打ちレベルの話ではないので、立ち回りにもよりますが、多くの人は 4. 詰め不足の為 これらのミスに該当しない という答えになると思います。

HHP

そうですね、そんな感じですかね。あとは、練習中にもやっちゃったミスをメモします。

「ミスっちゃった〜!」で終わるんじゃなくて、なるべく自分今何のミスでやっちゃったんだっけみたいなのを結構メモをしています。がむしゃらにやるよりは絶対そうやった方がいいと思っています。

HHP

今僕はあまり手の部分にはあまり自信がないんです。けど、その中で頭と目に関しては、「ちょっと見間違えやすいな〜?」とか「何かここの目印混同しやすいな」っていうのを整理するっていう作業を繰り返す中で、多分どんどんよい結果は増えてきたのかなと思います。

キララ

確かにそのミスの種類を理解するって大事だよね。

舞台上のミスなんかはより覚えていたりするモノだけど、だから経験豊富な人間って強くなっていきがちなのかなと思っているけど練習中のミスも同等に扱うことができればそりゃ強くなるよね。

ミスの種類を分類化するっていうのは、それなんかできる範囲でいいんだけど、もうちょっとHHPくんの言葉で具体的に聞けたりしますか。

HHP

指に問題がないのに引っ張る練習しても意味ないじゃないですか。

思ったところに矢印が引けてるのに決まらないんだったら、それは位置にまつわる目のミスそもそも考察が甘いわけですし。

キララ

そうだね。画面をひたすら見てる方がよほど練習になる。

HHP

そうなんですよ。それを間違えてると本当に非効率になるんで、自分がどこのどこが弱点なのかっていうのはやっぱちゃんと把握するのが大事ですね。

キララ

これを繰り返すことがキャパが拡がっていったのかな?

HHP

ぼく、かなりその昔からタイプとしてあるのが、初見が何事も全然強くなくて、むしろ弱くって。ミスを蓄積することで強くなると思ってます。

自分はミスれば、練習でミスればミスするほど、強くなると思ってて

キララ

うんうん。成功が続くとうまくなった気はするんだけどね。成功は作業だもんね。

HHP

そうなんですよ。成功は確認作業でしかないと思います。

HHP

だから、新轟絶とか初見のクエストとか、なんか当たり判定とかわかんなくてめっちゃ苦手なんですよ。

ただ、そのクエストをやる中で反復することで、この反復回数による成功率があがっていくっていうのが、かなり自分の得意分野だと思ってて、1回したミスをちゃんと記憶して、それを次ないようにするっていうのは、ミスを忘れずにちゃんと覚えておくっていうのが大事なのかなって。

キララ

それは記憶でいいんだ。記録じゃなくって。

HHP

はい、記憶でいいと思います。むしろ記憶が結構大事かな。

今日のシュリンガーラ、準決勝。ほたてさんさんとの試合。

ほたて選手も、あと1HIT、すなわちおそらくもう1D隣に打てていれば対戦結果は逆だった。今大会、3位となってしまったが、ほたて選手もとんでもないプレイヤーだと思わされました。

69hits vs 68hitsのあれもそうで。ランキングバトルで僕、同じ位置を引いたんですよ。タイムを更新したくて、1ゲージで打ってゲージをミスったんですけど、今日も相手がすぐ後ろに来てるんで、1ゲージで打たなきゃいけないな・・と思ったんですね。

今回、自分でも感動したのが、完全に1ゲージるつもりで引っ張り出してたんですけど、ズレてしまったんですよね。目印の範囲から。

許容からずれたことを即座に確認して、とっさに2ゲージに変えて目印を合わせたんですよ。

キララ

おーーすごい。きっと文字や言葉にしたらきっと簡単に見えるけど、めちゃくちゃすごいことだよ。

HHP

これなんかかなり成長だなと思ってて。

ランバトでやったミスをちゃんと記憶してそれを繰り返さないっていう。よく出来たなって思いました。

何か同じこの状況前にもあったなーっていうのが、蓄積すればするほど強くなる。僕の場合は結構それで強くなっているし、だから、練習中でミスをすればするほど、何かもうこれでミスを確認するとなって、全部自信がついていきます。

キララ

それを正しく分類する上で、頭・目・手みたいなね大分類で分けてそこからは人によるんだろうけど、苦手なモノとかそういうのを洗い出していって、練習に意味をつける。すごい大事なことだね。

HHP

準備が出来ているのが大前提ですけど、ミスってしまうっていう人はやってみてもいいんじゃないかなって思います。

キララ

結果それで、それを繰り返してキャパが広がったって感覚はありますか?・・・・あるに決まってるような気もするけど。

HHP

訓練の一つにもなってるので、もちろんそういう感覚もあります。

キララ

天才と言われるには、何事も天才たる理由があるんだね。